FUJI ROCK FESTIVAL2011.7.31

それにしても…今年のフジの最終日は私にとって神!的なバンドが3つも揃ってくれました。Cake、 Wilco 、そしてクロージングがThe Music!!
この3つのバンドの為に老体にムチ打って苗場まで出掛けたんだなあ(笑)。これまでも「今年が最後でしょ」と相方に言われつつ来てるんですが、いやいや同い年の友人などは富士山の頃から毎年3日間皆勤賞なんだよー?まあ、毎年足腰の弱さは感じるんですが、でも不思議と当日身体は軽いんですよねえ。クロージングでは泥沼みたいな足場をもろともせずに踊り狂ってたし…えと、勿論2日たったあたりで痛くなるんですが(苦笑)懲りないようです。まだまだ!

しかし、年々、知らないバンドを沢山観てやろう、といった気概は減ってますな。今回も新潟が大雨と知ってぬかるみと大雨を覚悟してたので宿でゆっくりしすぎてYMOが始まるまでオアシスでThe Musicへの寄せ書きをしたりレッドでのんびり座ってたりとゆったりしまくってました。

YMO世代というと思いきり歳バレですが、ハイ、そうですー。ただ私はファンという訳でもないので大物の彼らを懐かしく途中まで聴いておりました。さすがに聴いた事のある曲ばかりで感動!「ライディーン」は嬉しかった。
で、彼らのファンって私より年上も沢山いるし、まだまだフジも大丈夫!などとヘンな自信をつけつつ、ホワイトのCakeへ。
05年にCakeをグリーンで観て一層ファンになってしまった私、今回も楽しみでしょうがなかったです!なんかハードボイルドな硬派なんだけどユーモアもある素敵なオヤジたちなんですよね。大好きなんだなあ。
で、ライブの感想をひとことで言えば前回より数段楽しかった!面白かった!もうニコニコ笑えてきてハッピーだったなあ。オーディエンスを左右真ん中に区切っていろんなコール&レスポンスをさせるんだけどこれがもう楽しくて楽しくて!勿論サウンドの方も文句なしの上手さ!カッコイイです。ああ、ほんと大好きです、Cake!集まった皆の顔、みなイキイキとして良かったよ。ファンも素敵!
彼らのツイートを毎回読んでるんだけど福島の放射能汚染の事とか心を痛めてくれていてほんとに尊敬できるひとたち。単独来てほしいなあ。

そして、昨年遅まきながらファンになり単独ライブも堪能したWilco!予想通りジェフたちの音楽に対する真摯なプレイは目を見張るものがありました。ネルスのギターテクニックすごいなあと改めて驚嘆。でも、私はジェフのあたたかな声に魅かれるなあ。ラストまでいたかったけどどうしても文字通り日本でのラストライブになるThe Musicの時間が気になって仕方なくて、残念なんだけどライブに浸りきれなかったかも。てことで余り覚えてません!うわあああモッタイナイです。勿論秋に出る新譜も予約して楽しみだし、改めて単独も期待してます。

そして、これが本当に最後になっちゃうの?なThe Music。フジに来たのは彼らが発表されたから。彼らの大好きなフジでお別れを言おうと思いちょっと無理しました(今年はちょっと体調が良くなくて行く気なかった)。
ライブが始まる前のクロージングの人の多さに正直驚きました。いつもより明らかに多い!クロージングというよりオオトリといっていいのでは〜しかも皆最終日で疲労も限界にきてるだろうに、彼らの登場に立ち上がってものすごい歓声をあげてくれた。私はフジを大好きなThe Musicにフジロッカーたちもちゃんと愛を持ってこたえてくれたんだな、じーん、ときました。私は最前列まで行く気力はちょっとなくて真ん中あたりにいたんだけど、スクリーンでロブの表情を時々みながらこれまでの彼らのライブの記憶の断片が次々と浮かんできて気がついたら泣いてました…でも、ファンとして出来る事は最後まで思いきり身体ごと楽しむ事だと思い直し、大声で歌いながら踊ったよ。セットリストは渋谷とほぼ同じだけどラストに「The People」を持ってきたのは大正解だった。この曲こそ、彼らのナンバー1だもの。皆もこの曲で終りにするのが納得だったと思う。アンコールはなし。いさぎよい去り方でした。

ロブは途中感極まって泣いてる?ようなところもあったし、途中の「マジヤバイ」の連発は本心からの嬉しさ、ファンへの感謝の気持ちなんだろう。そして、これまでTheMusicとしてバンドを続けてきてよかったという感慨もあっただろう。いつも何度も言ってくれる「アリガトウゴザイマス」もほんとにこちらの胸にせまる話し方だった。そして最後のライブでのロブはポロシャツでなくて昔みたいなふわっとしたパーカーでよかったなあ。とても自然体なロブにとてもよく似合うもの、こちらのファッションの方が絶対。彼らがステージからいなくなって、私はボーっとその場にたちつくしてました。日高さんが「彼らはここで散りたいと言ってる」と言って、改めて涙が溢れてきた…最後はフジというよりThe Musicのライブ会場を後にしたという気持ちになって歩きました。
さようなら、The Music。これからもあなたたちの音楽はずっと大切に聴いてゆくよ。