やはりPearl Jamは私の心の支えだ!映画『PJ20』にブラボーの拍手を!

現在東京、名古屋、大阪、福岡で1週間限定公開中の『PJ20』。都内で唯一上映されている六本木ヒルズで鑑賞してきました!ほんとは9月に一日だけあった先行上映に飛んで行きたかったんだけど…とにかく、とにかく感動、感激、感謝の気持ちで涙も溢れんばかりの興奮しまくりでした!!

私と彼らの出会いは、これまでも何度かいろんなとこに書いてますが新宿の新星堂でした。店にかかってた「Alive」との衝撃的出会い!今でも鮮明な記憶にあります。店員さんに思いきって尋ねると、まだアルバムはリリースされてないということ、米国で人気らしいという2つの情報を得たのでした。で、それからはもう指折り数えて「Ten」日本盤の発売を待ちましたねえ。手に入れた時の嬉しさも爆発的なものでした。カバーデザインにまず惚れ、エディの知的な美しい顔に惚れ(笑)、最大の衝撃はそのへビィな音楽性でした。当時ヘビーメタルやハードロックも人気あったけど、私はイマイチ興味が持てなかった。でも、彼らの音楽はそれらの音楽の持つ破壊的衝動を持ちながらどこか知的でポップで…とにかく全て新しかったのです。まだグランジなんて言葉がなくてへビィロックとか呼ばれてたかな。それまでずっとUKロックしかほとんど聴いてこなかった私がUSロックに出会うきっかけとなったのが彼らです(彼らの後、しばらくへヴィな臭いのするレッチリとかも好きでした。Neil Youngを聴いたのもPearl Jamつながり。同時期彼らの次にR.E.M.も好きだった)。ただ悲しかったのは、学生時代からもう音楽馬鹿としかいえないほど友人ともロックの話ばっかりでしたが、Pearl Jamの話題を出しても余り通じないんです。Nirvanaは知ってるのに(苦笑)。何故日本で受けないの??これは今にしてもわかんないです。ああ、再来日はいつのことやら…

なのでPJの成長は私の人生とも常にリンクしてきました。映画では20代の彼らのういういしい映像が沢山出てて自分の20代を思い出してとりとめもない記憶が鑑賞中出てきました。「Yield」リリースの頃は子育てで大変だったなあとか「RIOT ACT」の時は来日が決まって大喜び(初来日は仕事で断念したので)したんだっけなあとか。
いやあ、20年って長いですね。10年一昔というけれど青春は遠くなりにけり〜ですよ(苦笑)。でも、確かに歳は食ったけど彼らと同様、ほとんど変わんないライフスタイルだなとも再確認しました。勿論子どもがいる生活というのは大きいけど、プライベートなお金の使い方ってずっと音楽と映画なんですよ。たまに旅行。
エディたちもルックスこそ変わりましたが(いやいや今でもカッコいいですよ笑)、同じメンツでずっと音楽をやり続けるってほんとすごい事です。彼らと同時期にデビューしたバンドで現在も同じメンバーで活動してるのってどれだけいるんだろう。ほとんどいないでしょうね。

なんだかつい、たらたらとどうでもいいプライベートな事を書きました。映画的な感想としてはキャメロン・クロウ監督よくやった!っていう拍手です。彼は若き日のPJも登場する『シングルス』の監督でもあるけど、彼らとの古くからのよい付き合いがここまでバンドの深層心理まで踏み込めたんでしょうね。PJ結成前にジェフとストーンが組んでた Mother Love Boneの映像、エディが真にバンドメンバーとして通じ合えるキッカケになった出来事、チケットマスターとの闘い、バンドの危機にニールが良き人生の大先輩になった経歴、オーディエンスの悲しい死亡事件…グラミー賞をとり、何度も全米チャート1位になったビッグバンドの大波小波をエンタティメントとしてもテンポ良く描ききってます。

こんなに面白いのにたった1週間の公開とはモッタイない!でも、日本で、大画面、大音量でPJを観れたのはほんと嬉しかったです。公開してくれた東宝シネマズに感謝せねば。
で、絶対DVDを出して下さいね。当時のグランジシーンに興味を持ってる方も興味深いと思いますよ。あ、最近再結成したSoundgardenのファンもね。

『PJ20』オフィシャルサイトコチラ
東京、名古屋、大阪は21日までですが、福岡は22日〜28日までです!未見の人是非!